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【獣医師監修】犬・猫のワクチン、熊本市ではどれを選ぶ?一二三ペットクリニックが解説

獣医師監修 / 予防医療
👨‍⚕️ 院長 添島 康介(獣医師)監修

熊本市東区の夜間診療対応動物病院「一二三ペットクリニック」です。

「ワクチンの種類が多くてどれを選べばいいの?」「熊本での生活スタイルに合ったワクチンは?」「副反応が心配…」――ペットを家族に迎えた多くの飼い主様が、このような疑問や不安をお持ちです。

この記事では、国際的な最新ガイドライン(WSAVA 2024年版)を踏まえつつ、熊本市周辺の環境に特化したワクチン選びのポイントを、当院の推奨プランとして分かりやすく解説します。

なぜワクチン接種は大切なの?

ワクチン接種は、恐ろしい感染症から愛犬・愛猫を守るための、最も効果的な予防策です。接種によって体の中に免疫(抗体)が作られ、ウイルスや細菌に接触しても発症を防いだり、症状を軽くしたりすることができます。

また、多くのペットがワクチンを接種することは、地域全体での感染症の流行を防ぎ、まだ免疫が不十分な子犬・子猫や、治療中の動物たちを守ることにも繋がります。

コアワクチンとノンコアワクチンの違い

混合ワクチンを理解するうえで、まず知っておきたいのが「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」の区別です。

種類説明
コアワクチン生活環境に関わらず、すべての犬・猫が接種すべきと強く推奨されるワクチン。致死率が高い、または重篤な症状を引き起こす感染症を予防します。
ノンコアワクチン生活環境(散歩の頻度・他の動物との接触・飼育地域など)によって感染リスクが生じる場合に、接種が推奨されるワクチン。
対象動物コアワクチンで予防できる病気
犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型・2型)
猫汎白血球減少症(猫パルボ)、猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス)、猫カリシウイルス感染症

【犬編】熊本のライフスタイル別!当院推奨の混合ワクチン

犬の混合ワクチンは、コアワクチンにノンコアワクチンを追加したものです。日本では5・6・7・8・10種の混合ワクチンが使用されています。当院では、熊本の飼育環境を考慮し、以下の3つのプランを推奨しています。

🏙️
スタンダード
5種混合
熊本市内での通常のお散歩がメインの子。他の犬との接触が少ない室内飼いの子にも。
アクティブ
7種混合
江津湖・坪井川緑地など川辺を散歩したり、阿蘇などへキャンプや山歩きに出かける子。
🌾
ハイリスク
10種混合
郊外・農村部での活動が多い子、野生動物との接触リスクが高い環境にいる子、海外へ行く子。

特に注意したい「レプトスピラ感染症」

7種・10種混合ワクチンに含まれる「レプトスピラ」は、ネズミの尿などで汚染された水や土を介して感染する細菌で、人にも感染する人獣共通感染症です。重い腎障害や肝障害を引き起こす可能性があり、熊本県内でも発生が確認されています。

🌿 当院の推奨まとめ

熊本市内での通常のお散歩程度であれば5種混合で十分です。江津湖や坪井川緑地、阿蘇などへキャンプや山歩きに出かける機会がある場合は7種混合を推奨します。農村部・水辺での活動が多い場合は10種混合も選択肢となります。

犬のワクチン接種スケジュール

時期内容
子犬期(生後2〜4ヶ月)生後2ヶ月頃から接種を開始。母親からの免疫が切れる生後4ヶ月頃まで、3〜4週間隔で2〜3回接種します。
1歳前後基礎免疫を確立するためのブースター接種を行います。
成犬期5種の場合は3年に1回(接種しない年は抗体価検査)。7種・10種の場合はレプトスピラワクチンを含むため毎年1回の接種が推奨されます。

【猫編】室内飼いでもワクチンは必要です

「うちの子は外に出ないから大丈夫」と思っていませんか?実は、室内飼いの猫ちゃんにも感染のリスクは潜んでいます。コアワクチンで予防するウイルスは感染力が非常に強く、飼い主様の衣服や靴に付着して室内に持ち込まれる可能性があります。

ワクチンの種類含まれる主なノンコアワクチンこんな猫ちゃんにおすすめ
3種混合(コアワクチンのみ)完全に室内のみで飼育されており、他の猫との接触が全くない子
5種混合猫白血病ウイルス(FeLV)など外出する機会がある、同居猫が外出する、新しく猫を迎える可能性がある子

猫白血病ウイルス(FeLV)は、感染猫との接触でうつる病気で、免疫不全やリンパ腫などを引き起こします。少しでも感染のリスクがある場合は、5種混合ワクチンを検討しましょう。

猫のワクチン接種スケジュール

時期内容
子猫期(生後2〜4ヶ月)生後8週齢頃から接種を開始し、3〜4週間隔で2〜3回接種します。
1歳前後ブースター接種を行い、基礎免疫を確立します。
成猫期コアワクチンは3年に1回が推奨されます。猫白血病(FeLV)ワクチンはリスクに応じて毎年の接種も推奨されます。

ワクチン接種後の副反応について

接種後、まれに副反応が見られることがあります。多くは元気消失・食欲不振・接種部位の痛みといった軽度なものですが、ごくまれに重いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあります。

症状の種類主な症状対応
軽度の副反応元気・食欲の低下、発熱、接種部位の腫れや痛み安静にして様子を見る。翌日も続く場合はご相談ください。
アナフィラキシー顔の腫れ、じんましん、嘔吐、呼吸困難(接種後30分〜1時間以内)すぐに動物病院へ。命に関わります。
猫の注射部位肉腫(FISS)接種部位に硬いしこりができる(1万頭に1〜2頭)接種後3週間以上しこりが残る場合はご相談ください。
⚠️ 接種当日のご注意

ワクチン接種当日は、シャンプーや激しい運動を避け、安静に過ごさせてあげてください。異変を感じたら、すぐにご連絡ください。当院は夜間診療にも対応しておりますので、万が一の際も安心です。

まとめ:大切な家族のために、最適なワクチン選びを

ワクチンは、愛犬・愛猫を恐ろしい感染症から守るための、飼い主様からの最高のプレゼントです。最新のガイドラインでは、画一的な接種ではなく、一頭一頭のライフスタイルに合わせた「個別化ワクチン」の考え方が主流となっています。

一二三ペットクリニックでは、熊本での生活スタイルを丁寧にお伺いし、最適なワクチンプログラムをご提案します。ワクチンのことで分からないこと、不安なことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

ワクチン接種のご予約・ご相談はお気軽に

熊本市東区・一二三ペットクリニックでは、愛犬・愛猫のライフスタイルに合わせた最適なワクチンプランをご提案します。

営業時間:9:00〜12:00 / 15:00〜19:00 | 夜間診療:20:00〜24:00(要電話予約)
休診日:月曜日 | 熊本県熊本市東区下南部3-12-9
参考文献
[1] WSAVA Vaccination Guidelines 2024 — wsava.org
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