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【獣医師監修】犬・猫の健康診断ガイド|年齢・サイズ別おすすめプラン

「うちの子、元気そうだから大丈夫」——そう思っていても、犬や猫は言葉で体の不調を伝えることができません。熊本市東区の一二三ペットクリニックでは、年齢・サイズに合わせた健康診断プランをご提案しています。本記事では、犬(小型・中型・大型)と猫の年齢別おすすめ検査内容、画像検査が必要な理由、料金について獣医師が詳しく解説します。

1. なぜ定期的な健康診断が必要なのか

犬や猫は人間よりも老化のスピードが速く、1年で人間の約4〜7年分に相当するといわれています。また、動物は本能的に体の不調を隠す傾向があるため、飼い主様が気づいたときにはすでに病気が進行しているケースも少なくありません。

定期的な健康診断には、主に以下の3つの意義があります。

健康診断を受ける3つの理由

  • 早期発見・早期治療:症状が現れる前に異常を発見することで、治療の選択肢が広がり、回復率も高まります。
  • 健康の基準値を知る:若い頃のデータを記録しておくことで、将来の数値変化を比較しやすくなります。
  • かかりつけ医との信頼関係:日頃から診てもらうことで、些細な変化も気軽に相談できる環境が整います。

2. 犬の年齢・サイズ別おすすめ検査プラン

犬はサイズによって老化のスピードが大きく異なります。一般的に大型犬は小型犬よりも早くシニア期を迎えるため、画像検査を加えるタイミングもサイズに合わせてご提案しています。

小型犬・中型犬(チワワ・トイプードル・柴犬など)

小型犬・中型犬

チワワ・トイプードル・ミニチュアダックスフンド・柴犬・ビーグルなど

0〜6歳(成犬期)

年1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査

体重・体温・聴診・触診などの身体検査に加え、血液検査で内臓機能や貧血・炎症の有無を確認します。

7歳〜(シニア期)

半年に1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査 レントゲン 超音波検査

血液検査に加え、画像検査(レントゲン・超音波)を組み合わせることで、腫瘍や内臓の変化を早期に発見できます。

大型犬(ゴールデンレトリバー・ラブラドールなど)

大型犬

ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・ジャーマンシェパードなど

大型犬は小型犬に比べて老化が早く、5歳頃からシニア期に入るとされています。そのため、画像検査を加えるタイミングも早めにご提案しています。

0〜4歳(成犬期)

年1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査

身体検査と血液検査で基本的な健康状態を確認します。若い頃のデータを記録しておくことが将来の比較に役立ちます。

5歳〜(シニア期)

半年に1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査 レントゲン 超音波検査

大型犬はシニア期が早いため、5歳を目安に画像検査を加えることをおすすめします。

シニア期に画像検査(レントゲン・超音波)が必要な理由

血液検査は内臓機能や炎症・貧血などを調べる上で非常に有用な検査です。しかし、血液検査の数値が正常でも、体内に腫瘍(がん)が発生しているケースがあります。

⚠ 血液検査だけでは見つけられない病気がある

シニア期の犬は腫瘍ができやすくなりますが、初期の腫瘍は血液検査の数値に反映されないことがほとんどです。レントゲンや超音波検査を組み合わせることで、血液検査では発見できない病変を早期に捉えることができます。

画像検査(レントゲン・超音波検査)を定期的に受けることで、腫瘍・臓器の形態変化・胸水・腹水などを視覚的に確認でき、早期発見・早期治療につなげることが可能です。

3. 猫のおすすめ検査プラン

猫は犬と異なり、年齢に関わらず全年齢で画像検査(超音波検査)をおすすめしています。その最大の理由が、猫に多い心臓病「肥大型心筋症(HCM)」のリスクです。

0〜6歳(成猫期)

年1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査 超音波検査

肥大型心筋症の早期発見のため、全年齢で超音波検査をおすすめします。

7歳〜(シニア期)

半年に1回の受診をおすすめします

身体検査 血液検査 レントゲン 超音波検査

シニア期は腎臓病・甲状腺機能亢進症・腫瘍のリスクも高まります。フルプランでの検査をおすすめします。

猫の肥大型心筋症(HCM)と超音波検査の重要性

肥大型心筋症(HCM:Hypertrophic Cardiomyopathy)は、猫に最も多い心臓病です。心臓の壁(心筋)が異常に厚くなることで、心臓が血液を十分に送り出せなくなる病気です。

⚠ 聴診で心雑音が聴こえないことがある

肥大型心筋症の怖いところは、初期段階では聴診で心雑音が聴こえないことが多いという点です。症状もないまま静かに進行し、突然の呼吸困難や後肢麻痺(血栓症)で発見されるケースもあります。

超音波(エコー)検査では、心臓の壁の厚さ・動き・血液の流れをリアルタイムで観察することができます。これが肥大型心筋症の早期発見における唯一の有効な手段であるため、当院では全年齢の猫に超音波検査をおすすめしています。

肥大型心筋症が多い猫種(参考)

  • メインクーン・ラグドール・ブリティッシュショートヘアなどは遺伝的リスクが高いとされています
  • ただし、雑種猫を含むすべての猫種に発症リスクがあります
  • 早期発見のためには、猫種を問わず定期的な超音波検査が有効です

4. 年齢・サイズ別プランまとめ

対象 年齢 身体検査 血液検査 画像検査 推奨頻度
小型犬
中型犬
0〜6歳 年1回
7歳〜シニア 半年1回
大型犬 0〜4歳 年1回
5歳〜シニア 半年1回
猫(全年齢) 0〜6歳 (超音波) 年1回
7歳〜シニア 半年1回

※画像検査はレントゲン検査・超音波(エコー)検査を含みます。猫の成猫期(0〜6歳)は超音波検査を優先的におすすめしています。

5. 健康診断の料金

ベーシックプラン

¥9,000

税込

  • 身体検査(体重・体温・聴診・触診など)
  • 血液検査(内臓機能・貧血・炎症など)

シニア・フルプラン

¥16,500

税込

  • 身体検査
  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 超音波(エコー)検査
+ オプション:フィラリア検査 健康診断と同時に実施する場合、+550円(税込)で対応しています。
◆ キャンペーン期間はございません 春期・秋期などの特定期間に限らず、年間を通じていつでも健康診断を受けていただけます。
ご希望の方はいつでもお気軽にご連絡ください。

※料金は予告なく変更になる場合がございます。詳しくはお電話にてお問い合わせください。

6. よくあるご質問(FAQ)

Q 犬の健康診断はいつから受けるべきですか?
年齢を問わず年1回の受診をおすすめしています。特に小型犬・中型犬は7歳頃、大型犬は5歳頃からシニア期に入るため、その時期から画像検査(レントゲン・超音波)を加えたプランへの切り替えをご提案しています。
Q 猫の健康診断で超音波検査をすすめる理由は何ですか?
猫に多い肥大型心筋症(HCM)は、初期段階では聴診で心雑音が聴こえないことがあります。超音波(エコー)検査で心臓の壁の厚さや動きを直接観察することが早期発見の唯一の有効な手段であるため、全年齢の猫に超音波検査をおすすめしています。
Q 健康診断の料金はいくらですか?
身体検査+血液検査のベーシックプランは9,000円(税込)、身体検査+血液検査+画像検査のシニア・フルプランは16,500円(税込)です。フィラリア検査を同時に実施する場合は+550円(税込)で対応しています。
Q 健康診断はキャンペーン期間だけですか?
いいえ。一二三ペットクリニックでは春期・秋期などのキャンペーン期間は設けておらず、年間を通じていつでも健康診断を受けていただけます。ご希望の方はお電話またはWEB予約にてご連絡ください。
Q シニア期に画像検査が必要な理由は何ですか?
シニア期は血液検査の数値に現れない腫瘍(がん)ができやすくなります。レントゲンや超音波検査を組み合わせることで、血液検査だけでは発見できない病変を早期に発見し、早期治療につなげることができます。
Q 健康診断の前日・当日に絶食は必要ですか?
血液検査の精度を高めるため、検査前は12時間程度の絶食をお願いしています(水は飲んでいただいて構いません)。詳しくはご予約の際にご確認ください。

添島 康介

獣医師・院長 / 一二三ペットクリニック(熊本市東区)

「言葉を話せないワンちゃん・ネコちゃんの代わりに、私たち獣医師が体の変化を見つけるお手伝いをします。健康診断は"病気になってから行くところ"ではなく、"元気なうちに行くところ"です。どのプランが合っているか分からない場合も、どうぞお気軽にご相談ください。」

健康診断のご予約・お問い合わせ

熊本市東区の一二三ペットクリニックでは、年間を通じていつでも健康診断を受け付けています。

一二三ペットクリニック|熊本市東区下南部3丁目12-9
診療時間:9:00〜12:00 / 15:00〜19:00|休診日:月曜日

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